古書薫る 神保町
こんばんは、今夜の深夜便をお届けです、
今回は古書薫る街、神保町へ初めて行って参りました。
巣鴨から三田線で揺られることと約十分、想像以上の出会いが待っていました。
少し暑いくらいの日差しと共に駅の階段に流れ込む都心とは少し違う空気の味。
A7の出口から出てすぐ左に先ず喫茶店さぼうる、古民家カフェのような佇まいに思わず心が躍ります。
ひょいと出てすずらん通り。
目指す書店は三茶書房。
まだ朝早かったのか、やっているお店も多くは無く目指す書店へ友人と共に一直線。
靖国通りに突き当たり、左へ少し進んだ所には三茶書房さん!
本が綺麗と評判で一度訪れてみたかった古書店。午前にも関わらす、程よい感じに人が出入り、本と街の親しみを感じる。棚に綺麗に並べられた本は美品揃い。
初めての神保町、どんな本屋があるかも分からず、お店の方に聞いてみる。
「あのぅ、
斜陽の初版を取り扱ってそうなお店、あったりしますか?」
緊張混じりの声が少しだけ響く。
お店の方が地図を片手に説明してくれた。
どうやら古書店をリストアップした地図で分かりやすくジャンル分けされていた。とても分かりやすかったのだが、
だが、、、
GW でお店が休みだったっ!!
迂闊だった。
ショックを受けつつ、気になっていた本があったので一冊購入。
三茶書房はジャンルも豊富で、美品がほとんど。
古書に初めて触れる人にとてもおすすめしたい本屋です。
店を出て、お目当ての本は諦め半分、靖国通りに並ぶ本屋に次々と足を運ぶ。
500円以上購入でドリンクが一杯無料になる古書店や西洋文学を取り扱ったお店など、お店のカラーが色濃く出ていた。
何件も回り、神保町の本の多さに圧倒されつつ、普段自分が読む本の幅は思いのほか狭いことに気付かされた。
そんなことを考えているうちに時計の針は真上を見んとしていた。
現在地から回れ右。
喫茶店ラドリオへ向かう。
店の前には行列ができ、中に入るまで時間を要す。
その間、太宰治の斜陽の感想を交換し合い、盛り上がる。
本人達は苦笑いしてそうだ、笑。
そんなこんなで時間は過ぎ、中へ案内される前に一枚ぱしゃり。
偶然にも綺麗に撮れたので載せてみる。
セットメニューとウインナーコーヒーを頼み本の話を続ける。
ここラドリオは日本で最初にウインナーコーヒーを出した喫茶店だそう。
少し酸味の効いたコーヒーに甘い生クリームが絡み合い絶妙なハーモニーを織りなす。
コーヒとのハーモニーに誘われたかのように我々も打ち解けた。
店を出れば昼下がり。
解散には少し早い気もするが、今回はお開き。
そして、いつか。
神保町の風に誘われたい。